先月末、電子ドラムの練習を再開した。以前はどう練習するといいのかさっぱり分からなかったドラムだけど、今なら前よりはもう少し何かやれそうな気がする。心理療法やボディワークのワークショップ等での学び、体験を活かしながらピアノの練習を続けるうちに、そんな気持ちになれた。
ブログの過去記事をあさって確認してみたら、電子ドラムを購入したのが2013年11月、それから1年ぐらいの間は頑張って練習していたらしい。その後はそれまでより練習する日が少なくなっていって、月に3日しかやってないなんてときもあったり……それでも2016年4月頃まではぽつんぽつんと練習をしていたようだ。
当時、知人がスタジオでドラムを教えることになったというので、
「えっ、ドラム教えられるの?」
「わたしも教えてもらおうかな、レッスンお願いできる?」
(ドラムは、機会があればちょっとやってみたかった)
と聞いてみたところ、OK の返事をもらえた。お互いの住んでいる場所が離れているため、対面ではなく Skype (ビデオ通話は抵抗があったので、音声のみ) でのレッスン。それが始まったのが2013年8月。電子ドラムどころか練習パッドさえ持たないまま、やれる範囲内のことをしばらくはやっていたけれど……やっぱり実際に叩いてみたくなった。それに家で音を出して練習したい。そんなわけで、3か月後には電子ドラムを買った。コンパクトで、お値段的にも優しい、初心者のわたしにぴったりなお手軽電子ドラムセットがあるのを知って、これなら買ってもいいなと思えた。
レッスンは結局いつまで、何回受けたのか……引き受けて教えてくれた知人には申し訳ないけれど、レッスンの内容や進め方がどうもわたしには合わなかった。練習も行き詰まってしまった。自分が何に困っているのかは分かっているけれど、それをどうしたらいいのかが分からない。ほかの先生を探してみるとか、あるいは独学でやると決めてもっと頑張る(?)とか、そういうことは当時、いくつかの事情や理由から全く選択肢になかった。どうにもならなくなって、2016年の春以降は電子ドラムに全く触らなくなり、翌年の夏に「片づけよう」と決めて解体した。
わくわくして始めたけれど、あまり頑張れなかったな。苦い思い出だ。
当時はさっぱり分からなかったことも、今はいくらか探求のしようが出てきたように思う。単に「楽器のやり方や手順」のようなことだとか「できている / できていない」とかではなく、演奏でうまくいかないときに、何が起きているのかを観察する、何かに気づく、「こうしたらどうだろう」と思いつく、それを試してみる、「音楽ってなんだろう」「演奏するってどういうことだろう」と時折考える、そんなふうに取り組めている今が楽しい。これまでの心理療法やボディワークでの学びから、練習のヒントをたくさんもらっている。
音楽、こころ、からだ……どの分野の専門家でもないし、それほど深い知識や経験があるわけでもない。そういう意味では、何かがすごく分かるわけじゃない。けれども、なんにも分からないわけでもない。今の自分なりにできることはあるし、そう思えていることがとても嬉しい。
そして、以前の苦い気持ちがあるからこそ、今こういうふうに練習できているんだとも思う。
やり直しドラム、今回ははじめから
「独学で頑張ってみよう」
と思って始めました。何か教本が欲しいなと思い、ごくごく初心者向けの、分かりやすそうなものを探して購入しました。当分の間はこの本を参考にしながら、基本的なリズムパターンの練習をしていくつもりです。
「演奏できるようになるかどうか」ということ以上に「自分がどんなふうに練習できるか、どこまでやれるか」ということが、ちょっとした挑戦だし、楽しみでもあります。どこかの時点で「やっぱり独学じゃ厳しいな」ということになれば、そのときに先生を探すも良し、やめるも良し。まずはやってみます。
こちらは先日の練習の録音音源です。一部を切り出してきました。演奏の確認、練習の振り返りのために、ドラムはできるだけ毎回録音するようにしています。
「譜面12-1」×3回 +「譜面18-1」×1回 を1セットとして練習
あちこち叩けて、ドラムっぽくて、シンプルながら楽しいリズムパターン。それぞれの太鼓やシンバルについて、音の強さや質がばらつくとか、叩くタイミングがずれるとか、いろいろ課題はあるけれど(この音源はよくできているほう)、そのことにはちゃんと気づいておいて、今はバスドラムの強さとタイミングに特に注意を向けて練習しています。あっちもこっちも、って一度に全部はやれないから、ひとつずつ、ね。もちろんバスドラムだけの練習もするんだけど、こんなふうにスネアやハイハットなども叩きながら、“全体の中でのバスドラム”を練習している、というような意識かな。
それにしても、手も足も動かして演奏するのって、けっこう大変!ピアノも手足使うけど、ドラムとはちょっと違うしなぁ。足を上げてキックペダルを踏むというだけでも「これはとんでもないことだな」などと思っています(笑)。年齢的なものもあるし、気をつけないと、腰とかすぐにやられそう。
どこかが痛くなるような演奏の仕方、練習の仕方は絶対にしない(そうじゃない方法を常に探る)ことが大事だし、普段から自分のからだを大切にして過ごしていきたいものだなぁと、改めて思っています。
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