まずは、ちょっとした短い音源を。
最近、ラグタイム というジャンルの曲にいくらか興味がわいて、ジョセフ・ラム作曲の「ボヘミア・ラグ」という曲を練習していました。上の音源はメトロノームに合わせて練習したときのもので、曲の冒頭~30秒くらいの部分です。
曲が始まってすぐのあたり、メトロノームが鳴っていないはずの箇所でもカチッと音がしているところがあるのですが、これ、音源を小さな音で確認している間は
「えっ!?なんでこんなところでもメトロノーム鳴ってるの?」
「変なの。不思議~」
と思っていました。が、音量を大きくして再度聴いてみたら
「ああ、メトロノームのネジ巻きツマミがパタンと倒れた音だったのか」
と分かり、納得。でもなんかちょっと淋しく(?)なっちゃったかも。だって、“謎の現象” “謎のメトロノーム音”だったときのほうが楽しかったから(笑)。
それにしても、まるで曲に合わせたかのような、妙にいいタイミングでパタンといったものだなぁと思います。音の正体は判明しちゃったけれど、それでも面白いなと思って載せてみました。
ラグタイムの曲、今回もまた友だちとのおしゃべりがきっかけで、初めて弾いて体験することとなりました。わたしはこんなふうに何か曲を「弾く」ことはあっても「聴く」ことはそう多くないし、曲やジャンルをあまり知りません。だから、新しい曲、新しいジャンルを覗く“たまたまのきっかけ”をくれる友だちには感謝しているし、そういう経緯でちょっぴりまた新しい世界を体験できるときというのは、なんていうんでしょ、“しっくり来るちょうどいいわくわく”みたいな感じがあります。いくらきっかけがあったからといって、自分のもとに降ってきたもの全てに興味が持てるというわけにはなかなかいかないけれども、「あ、これ、やってみようかな」と思えたそのときには、自分なりに一生懸命やりたいなぁといつも思っています。
ラグタイムの三大作曲家だとか三巨頭だとか言われているのが スコット・ジョプリン 、ジェイムズ・スコット、ジョセフ・ラムで、中でもジョプリンは「ラグタイム王」と呼ばれているのだそうですね。ラグタイムの曲を弾いてみようと思ったとき、どんな曲があるのか、どの曲をやろうかと思ってこのお三方の作品をそれぞれ何曲か聞きかじってみました。ふむふむ、そうだなぁ、わたしはジョセフ・ラムが気になるかも。ほかの2人とはちょっと色合いが違っていて、ラムさんのその色合いはわたしにとって「馴染む」「もっと知りたくなる」感じでした。そのラムの曲の中から今回選んで取り組んでみたのが「ボヘミア・ラグ」でした。
練習しているとき、「つい頑張りすぎる自分」「だんだんムキになってくる自分」に何度も遭遇しました。わたしの性格もあるけれど、ラグタイムというジャンルの曲自体がわたしにそうさせるところもあるような(ないような)……。
演奏で気になるところ、どうにかしたいところはまだまだあるけれど、今はこれが精一杯です。ときどきに自分に
「弾くわたし自身に優しい、頑張りすぎないラグタイム(の演奏)をやろう」
という言葉をかけながら取り組みました。
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