夢を見ていた。
あの人の夢。
やっと会えた。
けれど……。
目が覚めたとき、左腕は
激しい“悲しみの怒り”の渦を内に抱え込んで、
じっと耐えているようだった。
左腕がひどく緊張している。
とても痛くて、それは
腕がもげてしまうのではないかと思うほど。
緊張が脚のほうにまで伝わって、
太ももの裏のあたりも痛い。
左腕が重たい。
腕だけじゃない。
からだの左半分がすごく重たい。
左腕はまるで朽ちていくような、
そんな感覚でもある。
右目からだけ涙が出てくる。
涙が出てから、涙に気づいた。
そうしてわたしは、しばらくの間、
おかしなくらい静かに流れていく今の中にいました。

※イラスト素材は ふわふわ。り さんからお借りしました。

