実は、わたしは以前から「人の話が聞き取れない(聞き取りづらい)」ということで困っています。たとえば、にぎやかな場所や複数の人がいて話しているような場では相手の声がよく聞こえないとか、相手の話していることが音としては聞こえていても言葉として聞き取れないとか……ほかにもいろいろ。“常に”というわけではないんだけど、こういったことがよくあります。
さらに、今はコロナ対策でマスク着用が当たり前のようになっているので、そのために相手の声がこもるとか、唇の動きが見えないとか、そういったこともありますよね。場所や状況によっては“マスク+透明な間仕切り”だったり“マスク+フェイスシールド”といったこともあります。こうなってくると誰にとっても「ちょっと聞こえにくいなぁ」というのはあると思うのですが、わたしの場合はもう本当にお手上げ状態。相手が何を言っているのか全く分からないというときがあって、すごく困っています。
これ、気持ち的にもけっこうキツくて。かなり凹むし、聞き取れない自分に嫌気も差してくる。ただでさえ自信なんてないっていうのに、ますます自信がなくなってきてしまう。
今月の半ばに用事で出かけた日があったのですが、そのとき、出かけていった先で相手の声、言葉が全然聞き取れなくて。「こんなに聞こえないなんて、さすがにマズイのでは……。どうしよう……」とかなり危機感を覚えました。自分は一体どういう状態なのか(多分難聴ではないと思うし)、何をどうしたらいいのか……。いくらかのショックとか混乱とか焦燥感とか、そういったものがその日の夜は自分の中に広がっていました。ひとりで泣きました。
前回の記事 で「ボツ、というか、一旦保留」にしたと言っていたのは、この「聞き取れなくて困っているんだよ~」という話だったんです。で、それを書くのにネットで何かを調べていて、そのときに偶然知った言葉があります。「聴覚情報処理障害(APD)」です。これは、大きな特徴としては「難聴と違って聴力には問題がなく、音声は聞こえているんだけど、相手の話が聞き取れない、言葉として聞き取れない」というものです。日本では、耳鼻科のお医者さんでもこの障害のことを知っているのはまだ少数なのだそう。
APD のことが気になったので、これについて書かれたいくつかの webページを読みました。それから、もう少し詳しく知りたくて、本も1冊買って読みました。それらを読んでみて思ったのは「ひょっとしたら、わたしも APD なのでは……?」ということ。APD の特徴を見てみたら「そうそう、そうなのよ!」と思うことがいくつもありました。APD のセルフチェックもやってみると、APD の可能性があるという結果に。
APD について書かれている webページを1つだけ挙げておきます。

それから、わたしが読んだ本はこちらです。
APD は「聴力には異常がない」ことが前提です。だから、本当は最初にこうすれば良かったのかもしれないけど、ここまで来てようやく「まずは聴力検査を受けよう」と思って、今日、近所にある耳鼻咽喉科のクリニックで検査(標準純音聴力検査)を受けてきました。
0.5畳くらいの防音ボックスが設置されている部屋に案内され、気導聴力と骨導聴力の検査を受けて……結果はやはり問題なし。聴力は正常範囲内でした。良かったです。
マスクを着けたまま検査を受けたからなのか、自分の呼吸の音が気になって検査音が聞こえにくく感じられ、ちょっとやりづらかったような……。だからそれでも大丈夫なのかどうか、結果にどれくらい影響するのかしないのか、検査中は少しだけ心配でした。検査のときだけマスクを外してもいいかどうか聞けば良かったのかな。
それはそうと、聴力検査を耳鼻科できちんと受けたのって初めてだったような気がします。学校の健康診断でしかやったことなかったんじゃないかしら。
APD かもしれない話、「聞こえ(聞き取り)」に関する話、今後もまた何か書いていけたらいいなと思います。
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